それが上のグラフ3に示しますように、速度(時速・分速・秒速)であったのです。クラスを特定して各距離における速度の頻度分布を作成して比較したところ、距離毎の平均速度は走破する距離が長くなるに従い、低下しますが、速度の頻度分布の形状と幅は距離毎に略一致し、さらに平均速度を中心に左右対称な形を示した訳です。この事は、馬のタ イムを速度(時速・分速・秒速)に変換して各距離毎の平均速度(基準速度-厳密には影響速度)との差を求めれば、即、その速度差は馬の能力を示し、且つ、速度の価値は基準速度より大きくても小さくても価値は変 わらないので、馬の能力の比較が数学的な意味でも破綻なく可能であるとの結論に達した訳です。しかしながら、速度の頻度分布はシェルドンの指数よりは左右の非対称性は改善しているが、完全な左右対称性とは言い難いし、正規分布と言いながら多峰性のグラフになっているではとの指摘をされる方がいるかもしれません。そこでまだ、仮説ですが一応理由を述べさせて頂くと、多峰性である理由は、まだ個々の因子(馬齢の区切りが荒すぎる或いはクラス下の細かい賞金がバラバラなど)が処理されていない生データであるため突出した因子の影響が出ている事。速度の遅い方に裾が広がっている理由は、これは勝負にならないレースでは騎手が無理しない事あるいは道中での気が付かない程度の事故,故障で速度が落ちるなど色々原因が考えられます。 多峰性、速度の遅い方に裾を引く現象は数量化分析並びにデータクレンジングを行えば解決出来ると考えています。言い換えると、多峰性及び非対称があるからこそ数量化理論を導入出来た訳です。


