調教師には三つのタイプが有りそう 芝編

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調教師の場合、騎手における武豊のように突出した存在は無いようです。藤沢和雄師のように上がりに鋭さを発揮するように調教するタイプと森秀行師のようにペースを上げ、どちらかと言うと先頭を切る馬に仕上げるタイプに大きくは2分されそうです。しかし、池江泰郎師のようにペースも上がりも早いタイプが有り、これが理想のようですが、このような馬に仕上げるのはなかなか難しいようですね。データは2002年1月~2005年3月までの全中央レースからとりました。

脚質は戦略である。

先日のエリザベス女王杯のゴールでの接戦は久しぶりに見ごたえのあるシーンでした。戦前の予想では逃げると考えられたトゥザヴィクトリーが一転、後方待機の戦術を取り、計ったような差しきり勝ちを収めました。ここで一寸前にフランス競馬に参戦している武豊騎手を取材したTV番組を思い出しました。武豊騎手は、この番組で欧州競馬の特徴はその高い戦略性にあると言っていました。エ女王杯の結果を見てなるほどと思いました。

ところで、競馬の常識として個々の競走馬には、先行、差し等、脚質があるとされていますが、数量化分析を行ってみますと個々の馬には脚質を一定なものとして示す数値は殆ど得られません。時系列に個々馬の上がりとペースの変動から先行したのか後方待機したのか中段に控えたのかパターンをチェックしますと、殆どの馬が略ランダムに脚質を変えています。それでは何が脚質を決めているかといいますと騎手と調教師が大きく寄与しています。

武豊騎手は異常に低いペース速度を示し、中館騎手は異常に高いペース速度を示します。高い戦略性は欧州競馬の特徴と感じた裏には日本の競馬にはまだ戦略性が低いと感じているのでは思います。また、この事が、個々の馬が固定された脚質を持っているとされてしまう競馬の常識に繋がっているような気がします。