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記号の騎手 騎手の世代交代

現在無償で提供していますHRPTV5Cソフトですが、前回バージョンより6年学習モデルから10年学習モデルに切り替えた事により騎手の能力の時系列変化が気になり、同一騎手を直近の4年間(2006年~2009年)と2000年~2005年までの6年間を区別する事にしました。その結果、下の表に示しますように騎手の世代交代を明確に捉えました。

特徴的な部分を太黒枠で示しましまたが、第一に言えるのは、やはり武豊騎手の能力が明確に落ちている事です。この傾向は、どちらかと言えば高齢の騎手には共通に見られます。安藤勝己騎手など顕著です。しかしながら中堅(どちらかと言えば高齢)の騎手の中には能力を著しく向上させた騎手もいます。中舘騎手などは代表例です。それと岡部騎手や河内騎手の様に引退間際まで高い能力を保っていたと思われますので、一概にベテラン騎手に年齢による衰えが起こるとは言えないようです。

三浦皇成騎手に代表される若い世代の能力は矢張り高いと言えます。従って確実に世代交代が起こっているようです。また、外人騎手においても世代交代が起きているようです。ペリエ騎手の直近の能力は表からはハズレましたが、酷く落ちていまし、ルメール騎手は高い値を示しています。なお、下のデータは芝コースになります。

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記号の着差 タイム差0.0秒にドラマがある!

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競馬のタイム表記の最小値は日本では0.1秒、米国では0.2秒です。タイム理論的には0.1秒以下を論じる無意味であると考えられますが、実は、そうでは無いようです。左の棒グラフは前走における1着馬とのタイム差の影響を見たものです。+0.0はハナ差、アタマ差、クビ差で負けた場合を、-0.0はハナ差、アタマ差、クビ差で1着になった事をあらわしています。物理量的表現では等価である0.0秒差ですが、勝った(-マイナス)場合と負けた(+プラス)場合で大きく違います。私の現在の理解では騎手の心理に原因があるとしています。即ち、僅差(0.0.秒)での負けは騎手の悔しさを刺激していると考えています。ある程度以上差のある勝ち負けは馬の能力差として受け入れる事が出来るが、僅差の勝ち負けは騎手の技量の差であるとの認識が存在するのではと考えています。

ところで、競馬には着差データが存在しています。着差(競馬)-Wikipediaで詳しく解説されていますが、予想因子としても使えるのではと考えています。即ち、0.0秒差をさらに詳しく分析できるのではと。しかしながら、競馬データに盲点が有りました。着差の定義は”前馬”との着差であるとされています。従って、1着になった馬には着差データは同着(降着はあるか不明)以外は有りません。でも良く考えて見ると1着馬に着差データが存在しても良いのではないかと、1着馬の着差は2着馬に着けた着差、2着馬の着差データをコピーすれば良い事になるでは無いか。そんな事で実際にプログラム組んで始めました。ロジック的には簡単ですが実装すると時間がかなり掛かります。

最後まで実装できたかと思い、今週の馬の過去走を参照したら、1着馬の着差データが殆ど歯抜け状態、考えて見たら今週のデータのみからは過去走の1着馬の着差は構築できませんね。数量化用のデータは先ずフルセットアップから入ります。馬毎データでは140万レーコード以上有りますが、この中から2000年以後に実走データのある馬コードを引き抜きます。大体4万数千頭になります。この中で一番古いものは1994年あたりが初出走になりますが、実際に数量化に利用するのは2004年以後のデータです。今週の馬の過去走1着着差を完全に近づけるには4万数千頭の2着データを保持する必要が有る訳ですね。。。。

記号の深層 騎手の深層心理?パート2

騎手の深層心理?に迫ってみました。では、騎手は余り人気を気にしない傾向が見られるとしましたが、考えてみれば当然ですが、騎乗馬のレースでの調子を一番知る立場にあるのが騎手ですので人気にかかわらず出来には納得しているのではないかと推察されます。ところが、ハナ差、頭差での勝ち負けは騎手の心理に大きく係わっているようです。ハナ差、頭差はタイム的には同タイムになってしまいタイム指数理論的には手におえませんが、数量化理論では追求出来ます。

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上の棒グラフは1着馬とのタイム差(当該馬が1着の場合は2着とのタイム差)の次走への影響を見た物です。ハナ差、頭差はタイム差は00になりますが、勝った場合-00となり、負けた場合+00となります。グラフから読み取る事が出来る現象はタイム差00で負けた馬(+00)の次走は、タイム差00で勝った馬(-00)の次走の速度より0.2Km/hr程速くなります。1000mの芝では1馬身強の差なります。サンプル数は十分大きいので確かな事象と考えられます。さらに、この傾向はタイム0.5秒(+05)まで続きますのでより確かな現象と考えられます。騎手にとっては僅差の勝ち負けは技量に直結したところがあり勝ち負けに拘るものと推察します。