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記号の醍醐味 3連単を楽しもう!

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3連単の醍醐味はなんと言っても的中時の金額の大きさです。万馬券は言うに及ばず、10万馬券、100万馬券、果ては1000万馬券となります。しかしながら、大きな壁もあります。単勝であれば1点でも数十パーセント的中率が見込めますが、3連単では1点の的中率は1%を超えるかどうかです。この低的中率をクリアするには多点数を買わなければなりません。この点を手っ取り早く解決するにはボックス買いと言う方法がありますが、3連単は3頭を入線通りに的中させなければなりませんので、5頭位をピックアップしたくらいでは中々的中しません。そこで6頭7頭と買う馬を増やす必要がありますが、例えば7頭ボックスを考えると買い目点数は210点、金額に直すと2万1千円になります。でも、この金額では気楽に購入するには少し大きいですね。

そこで考えられたのが上位9頭位まで組み込んでも買い目点数が36点から42点程度に抑えられる2軸マルチと言う方法です。この方法には必要条件が有ります。それは予想の質、即ち精度です。よく100万馬券的中などと宣伝されていますが、その詳細を調べてみますと、多くは7頭ボックスでの的中となります。それも多くが①②③-④⑤⑥⑦②③-④⑤⑥⑦、①③-⑤⑥(赤が1,2,3着来た馬の予想順位)と言うように、どうしても7頭即ち1レースにつき最低2万1千円以上必要になる的中状態です。言い換えると2軸マルチには耐えられない予想精度である訳です。

2軸マルチに耐えられる予想とは何かとなりますが、具体的には①②③-④⑤⑥-④⑤⑥あるいは①②③-④⑤⑥などになります。即ち上位3頭に3着までの2頭をカバーする精度が求められる訳です。実際には36点乃至42点まで許容すればでも的中となります。そうです速度理論と数量化分析による予想は、これにこたえられる精度を持っています。

それでは具体的に速度理論と数量化分析による予想とはどんなものでしょう。代表的なのが2009年5月9日東京12Rで①②(③)-③④⑤⑥の組み合わせで743,010です。直近では6月13日東京10R稲村ヶ崎特別①②(③)-③④⑤⑥273,990円、6月14日中京12R(①)②③-④⑥⑦の311,130円などがあります。ここで注目して頂きたいのは速度理論と数量化分析による予想の2軸の人気順位です。6月14日中京12Rでは予想順位2位に指定したのは8番人気の馬で3位になり、予想順位3位に指定したのは10番人気の馬で1位になりました。即ち人気順位には関わり無く上位に指定している訳です。これが速度理論と数量化分析による予想の精度を現しています。何故このような事が出来るかを説明するのは難しい事ですが、簡単に言えば本当に強い馬を見出せると言う事です。

記号の着差 タイム差0.0秒にドラマがある!

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競馬のタイム表記の最小値は日本では0.1秒、米国では0.2秒です。タイム理論的には0.1秒以下を論じる無意味であると考えられますが、実は、そうでは無いようです。左の棒グラフは前走における1着馬とのタイム差の影響を見たものです。+0.0はハナ差、アタマ差、クビ差で負けた場合を、-0.0はハナ差、アタマ差、クビ差で1着になった事をあらわしています。物理量的表現では等価である0.0秒差ですが、勝った(-マイナス)場合と負けた(+プラス)場合で大きく違います。私の現在の理解では騎手の心理に原因があるとしています。即ち、僅差(0.0.秒)での負けは騎手の悔しさを刺激していると考えています。ある程度以上差のある勝ち負けは馬の能力差として受け入れる事が出来るが、僅差の勝ち負けは騎手の技量の差であるとの認識が存在するのではと考えています。

ところで、競馬には着差データが存在しています。着差(競馬)-Wikipediaで詳しく解説されていますが、予想因子としても使えるのではと考えています。即ち、0.0秒差をさらに詳しく分析できるのではと。しかしながら、競馬データに盲点が有りました。着差の定義は”前馬”との着差であるとされています。従って、1着になった馬には着差データは同着(降着はあるか不明)以外は有りません。でも良く考えて見ると1着馬に着差データが存在しても良いのではないかと、1着馬の着差は2着馬に着けた着差、2着馬の着差データをコピーすれば良い事になるでは無いか。そんな事で実際にプログラム組んで始めました。ロジック的には簡単ですが実装すると時間がかなり掛かります。

最後まで実装できたかと思い、今週の馬の過去走を参照したら、1着馬の着差データが殆ど歯抜け状態、考えて見たら今週のデータのみからは過去走の1着馬の着差は構築できませんね。数量化用のデータは先ずフルセットアップから入ります。馬毎データでは140万レーコード以上有りますが、この中から2000年以後に実走データのある馬コードを引き抜きます。大体4万数千頭になります。この中で一番古いものは1994年あたりが初出走になりますが、実際に数量化に利用するのは2004年以後のデータです。今週の馬の過去走1着着差を完全に近づけるには4万数千頭の2着データを保持する必要が有る訳ですね。。。。

記号の劣化 競馬予想は進歩していたのか?

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今年2008年のダービーの馬連も万馬券になりましたが、最近万馬券の発生件数が多くなったようです。昔に比べれば3連複、3連単など券種が増えたので、万馬券の絶対数が増えるのは当然なのですが、券種を馬連あるいは枠連に限定しても増えているのではと思い、ここ十数年の万馬券数を調べたのが左のグラフです。

グラフを見て驚いたのは増えている事実でした。中央競馬の年間レース数は288日に12レースかけた3456レースを基準にして台風や雪などで中止される数レースから十数レースを引いたレース数で略一定しています。2000年以前は馬連で350本程度だったのが近年では400本を越していますし、枠連でも70本程度から100本程度まで増加しています。

この増えている原因をどう捉えるかです。近年インターネットの進歩普及により競馬情報は溢れていますし、予想技術も飛躍的進化を遂げたとする論調が支配的ですが、そうであるならば、馬連・枠連万馬券は減少してもいい筈なのに何故?本当は総体としての競馬予想力は劣化しているのでは?。

予想力が劣化しているかどうか別として、ここ十数年で確実に起こった事は”競争原理”の導入でしょう。有力地方騎手の中央への移籍、昇級ルールの見直しによる弱い馬の排除、メリット制導入による厩舎の選別等など、これらにより生じるのは同一レースに参加する総体としての馬の能力(単に馬の能力だけでなく騎手、調教師、生産牧場などの能力を含めて)の均等化が起こり、結果として偶然性により強く支配され万馬券の出現が多くなったのではと考えています。均等化はレース内での事で、騎手、調教師、生産牧場間の能力は近年ますます拡大して二極化していると感じています。

もう一つの万馬券の多発の原因かも知れないのは、3連複特に3連単へのシフトで馬連・枠連市場が急速に縮小した事ですね。大きな市場と小さい市場では効率化の程度に差があるとおもわれますので、この影響かも知れません。