距離も騎手も同等な変数  芝編

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数量化理論により背景を全て消去できるとしましたが、これを言い換えると馬の能力=速度=そのときの距離とタイム=>速度を色々な要素(騎手、調教師、種牡馬、走破距離、天候、馬場状態、開催場所等)の影響速度に分解できる事を意味しています。個々要素の影響速度は、別の要素からの影響が消去されており、例えば、距離の影響速度は競走馬への距離のみの影響度を表しています。別の表現をすれば開催場所あるいは開催時期に無関係な幻の標準馬の各距離における走破速度が求められる事になります。上のグラフは各距離における基準(標準)速度を表していますが、同時に減量騎手の影響も加味しています。グラフからはペース速度は距離が伸びるのに比例して低下するが、上がり速度は1400m以上では略一定しているのが判ります。減量については短距離では効果が有りそうです。なお、データは1999年1月~2002年10月までの全中央レースから得ました。

基準タイムは存在しない

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物事を理解して判断する為には基準が必要である事は自明な事ですが、競馬予想においても同様です。しかし、競馬予想に勝率・連対率は役に立たないでお話した背景の同一性(阪神タイガースは何故優勝したか?)が担保出来ないデータは使えないと言うロジックは、基準タイムの算出においても同じメカニズムが作用します。例えば上の図のように福島の芝の1200mのタイムと阪神の芝の1200mのタイムを比較する場合、レースが行われるコースが芝で、クラスが3歳以上500万円以下で、開催日が同じ時期であるから福島と阪神のタイムを比較可能として良いでしょうか?答えは否です。まず、タイムに大きく影響する騎手が違いますし、調教師も父馬も違います。クラスは同じとされていますが、細かく見れば、馬の月齢、クラス分けの根拠となった収得賞金を決める本賞金累計額並びに経験レースう数も違います。即ち、背景の同一性は全く担保されていませんので、タイム比較は殆ど意味を持ちません。この様に背景が全く違うタイムを使用してクラスと距離が同じという事で福島と阪神の芝の1200mの基準タイムを作ったところで、個々の馬の背景が同一では有りませんから基準としての信頼性は殆ど無い事になります。以上、基準タイムを得る道が閉ざされてしまったようですが、解決する方法はあるのでしょうか?有ります。基準を作れない理由に背景の同一性が担保出来ないとしてきましたが、それならば背景を全て消去してしまえば良い訳です。即ち、背景を全て消去してしまう方法が数量化理論となります。

米国速度理論競馬予想事情

これはHRPTV5C HOME PAGEの掲示板2001年2月13日に紹介しました記事の書き写したものです。欧米の競馬は日本より進んでいるのは確かですが、競馬の予想技術についてどのようになっているのか検索エンジンとamazon.comを調べたら、次のハードカバーが最新の予想技術に関するものと分かり、早速取り寄せて見ました。内容は、驚いた事に予想の基本は「速度理論」がベースでした。予想のベースは前半、中盤、後半のペースが基本で単位はfps(Feet-Per-Second)でした。

”MODERN PACE HANDICAPPING”
Tom Brohamer 著
出版社 DRF Press

但し、私とは違った結論になっているようです。