少し古い話で申し訳ないのですが、2003年のプロ野球セ・リーグでは、18年振りに阪神タイガースが優勝しましたが、理由は何でしょうか?それは一つしか有りません。阪神タイガースが、セ・リーグの他の5球団と対戦して140戦87勝51敗2分けで”勝率”が6割3分でセ・リーグのトップであった事です。一方、パ・リーグは140戦して勝率5割9分9厘のダイエーホークスが優勝しました。ここで、何かの不都合で日本シリーズを行うことが出来なくなり、2003年の日本プロ野球機構はリーグ戦での勝率を比較してセ・リーグの阪神タイガースを日本一として認定したとしましょう。後半は架空のお話ですが、多分大部分の方は全く承服できないと思います。そこで承服できない理由は何かですが、タイガースとホークスが一度も直接に戦っていない事です。言い換えると、確かにリーグ戦での”勝率”ではタイガースが勝っていますが、対戦相手は読売ジャイアンツ等のセ・リーグの5球団であってパ・リーグの球団であるホークスでは有りませんし、当然のことながら近鉄バッファローズなど他のパ・リーグの5球団でも有りません。即ち、”勝率”の背景(戦った相手が共通していない)が違うから両者のリーグ戦での勝率で強さを決められないと言うことです。しかし、タイガースもホークスも日本のプロ野球と言う一つの括りの中の存在であって、オープン戦等で一応の力関係も明らかにされていますので、日本一を決めてしまうなど乱暴な事でなく、日本シリーズの行方を予想するのに使う位は許されるのではと考える方も多いと思います。従って、競馬の予想に勝率(1着になる率)ないし連対率(1,2着になる率)を使用するのは有効であると言えるかも知れません。問題となるのは勝率ないし連対率の厳密さ信頼性はどうかになります。別な表現では背景の同一性がどこまで担保されているかです。競馬の予想において勝率・連対率は必要かどうかの結論を出す前に、背景の同一性とは如何なるものかです。

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