負担重量(ハンデ)のパラドックス(1)

斤量負けという言葉が有るように、一般には負担重量(斤量、ハンデ)が増す場合、タイムが落ちると信じられています。ところが実際にはハンデ頭が勝つ事も多く、ハンデの増減のタイムへの影響は単純では無い事が窺えます。ところで数字で表現れる長さとか重さはcmとかgとか付くと”物理学的”量としてのみ認識される事が多いと思いますが、数字にはもう一つ別の意味があります。それは”質”と呼ばれるものです。ここで取り上げた”負担重量”は数字の2面性を明確に持っています。負担重量が決められる過程からも分かる様に”ハンデ”は各馬の強さ、能力あるいは格を表す”記号”とも言えます。即ち55Kgの馬より57Kgの馬の方が程度は分からないが強いまたは速いという事です。一方、標準体重(450Kg~500Kg)の馬の一日の生理的体重変動は±10Kgに及ぶと言われています。従って最大でも上下±5gほどのハンデ差は生理的変動に飲み込まれてしまい能力の均一化には効果が無いと考えても良いかも知れません