「中古車の市場」で欠陥のある中古車しか売れないメカニズムは、少し難しいので、非常に身近にあるキュウリを例に取って説明しようと思います。少し年配の方は、ご存知と思うのですが、昔のキュウリは白い粉のようなものが噴いていました。これはブルームと言ってキュウリの表面を保護する為にキュウリ自身が出すもので、新鮮度の証なのですが、20年ほど前から”自然食”ブームが起こり、無農薬自然食品が持て囃されるようになりました。このブームが進展するに従い、皮肉な事に白い粉が農薬と勘違いされ、白い粉を出さない品種並びに栽培法に変更され、現在のように変に綺麗なキュウリに変えられてしまいました。当然、今のキュウリは食味などは悪くなりキュウリ本来の特長を持たない、言い換えれば不良品が市場を占拠してしまった訳です。即ち、生産者の持っていた正確な情報が消費者に伝わらず。消費者は不良品を逆選択してしまった事になります。この状態を起こした原因を「情報の非対称」といいますが、解決する為には消費者に対する徹底した情報開示が必要と言う事です。ただ、情報は正確で正しいもので無くてはなりません。

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