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「キュウリの市場」

「中古車の市場」で欠陥のある中古車しか売れないメカニズムは、少し難しいので、非常に身近にあるキュウリを例に取って説明しようと思います。少し年配の方は、ご存知と思うのですが、昔のキュウリは白い粉のようなものが噴いていました。これはブルームと言ってキュウリの表面を保護する為にキュウリ自身が出すもので、新鮮度の証なのですが、20年ほど前から”自然食”ブームが起こり、無農薬自然食品が持て囃されるようになりました。このブームが進展するに従い、皮肉な事に白い粉が農薬と勘違いされ、白い粉を出さない品種並びに栽培法に変更され、現在のように変に綺麗なキュウリに変えられてしまいました。当然、今のキュウリは食味などは悪くなりキュウリ本来の特長を持たない、言い換えれば不良品が市場を占拠してしまった訳です。即ち、生産者の持っていた正確な情報が消費者に伝わらず。消費者は不良品を逆選択してしまった事になります。この状態を起こした原因を「情報の非対称」といいますが、解決する為には消費者に対する徹底した情報開示が必要と言う事です。ただ、情報は正確で正しいもので無くてはなりません。

アカロフの「レモンの市場」

競馬予想とは直接には関係有りませんが、現在興味を持っている事柄です。これは「中古車の市場」とも言い、売り手は商品の完全情報を持っており、買い手は不完全情報しか知り得ない状況での商売がどのような状態になるか解析する理論で、今年のノーベル経済学賞を受けたものです。この理論によると中古車の市場では傷物の中古車しか売れず、無傷の中古車は売れない事になります。それでは「競馬予想の市場」ではどうかと考えて見た訳です。現状はどうも中古車の市場と同様、不良品が最も売れているようです。従って、このような状況を打破するには売り手としてはどのような手段を取ればよいのか、買い手はどうすべきか思案しているところです。

必勝法は存在するか?(3)

結論的な事を書きますと、必勝法はいかに能力ベクトルに近づけるかです。人気ベクトルは約75%の原資の分配を決めているだけで、このベクトルに近づけば近づくほど、回収率は75%に近づくだけで、決して100%を越す事は有りません。能力ベクトルに近づく方法ですが、まず第一は、精度の高い基本パラメータを見つける事です。第二は理論のしっかりした解析法を見つける事です。