牡馬と牝馬の実効斤量%の影響度の違い(芝上がり)

実効斤量%は馬体重と斤量の合計に対する斤量の割合(%)です。
牡牝一括で数量化処理した場合、全体としては斤量%が上がる程、芝の上がりタイムは良くなるデータが出ましたが、データ数が増えるに従い、微妙に数値が上下したのですが、これで原因がはっきりしました。

専門的な用語では交互作用と言いますが、数値解析では厄介な現象です。交互作用の発見は数学の問題では無く分析対象を生物学、物理学等、総合した目利きが全てです。

新バージョン開発中

現在のバージョンは数量化の計算を行う際に、芝、ダート、障害に分割して行っていますが、データ量が多くなり、手持ちのハードの限界に近づいたのと、計算時間が非常に長くなって来ましたので、さらにデータを分割してハードの負担を軽くして、計算時間を短縮する必要が生じてきたのと開催場所による出来不出来を解消する為に、分割方法をあれこれ試しています。

はじめは、開催場所によって予想の精度が違うので、開催場所によるデータ分割を行い、開催場所毎のアイテム-カテゴリーの影響度の再現性をチェックしたのですが、どうも再現性が余り良くないのです。従って,出来不出来の差の原因は別のところにあるような感じがして来て、そこで思い切って牡,牝でデータ分割して計算したところ、各影響度が綺麗な形になって現れたのです。

牡牝分割で新たに判ったのは”牝馬の斤量負け”の現象が確認できた事です。前にお示した”実効斤量%”で斤量の影響度を見ると、牡馬の場合は、ある限界値まで綺麗に上昇し、牝馬はなだらかに減少していた訳です。

さらに、驚くべき事は、種牡馬の影響度が牡と牝では全く逆になるケースが頻発した事です。現在の血統論では種牡馬の影響度は牡牝に一義的になるとしていますが、全兄弟(全姉妹)まではある程度現実の観察と乖離は少ないのですが、兄妹、姉弟となると乖離は激しくなりますので、遺伝学的な常識からは当然の結果とは言えますが、予想精度に大きく影響しそうです。